専門学校や大学の卒業式
振袖には大振袖・中振袖・小振袖という3種類のものがあります。
大振袖は袖が長く、くるぶしあたりまでの長さがあり、3種類の中で一番格式の高い振袖です。
中振袖は大振袖よりは袖が短く、ふくらはぎあたりまでの長さがあり、主に成人式で着られている振袖です。
小振袖は二尺袖とも呼ばれ、3種類の中で一番袖が短く、膝あたりまでの長さの振袖です。
卒業式の袴には小振袖を合わせることが一般的ですが、成人式で着た振袖に袴を合わせて着ることもできます。
成人式で着た振袖を卒業式でも着る場合、袖の長さが長いので、柄が足元まできれいに見え、小振袖よりも豪華な印象を与えられます。
また、袴だけをレンタルすればよいので小振袖と袴両方でレンタルするよりも費用が安くなります。卒業式には袴を着用している方が大半ですが、袴を着用せず振袖だけで卒業式に参加することも可能です。
成人式の時と小物を変えてみると全体の雰囲気がガラリと変わるので、同じ振袖でも違うコーディネートの楽しみ方ができます。
友人や家族の結婚式
最近では結婚式の参加にドレスを着用する方が増えていますが、振袖は第一礼装のため格式が高く、結婚式の参列にぴったりな衣裳です。
振袖を着て結婚式に参加することを躊躇してしまう方もいるかと思いますが、振袖で参加すると結婚式の会場の格調が一気に高まり、新郎新婦にも大変喜ばれます。
結婚式の華やかな雰囲気にとても合うためおすすめです。
主役である花嫁よりも目立ってしまうことはタブーですので、髪型や小物、コーディネートはシンプルにすることが大切です。
また、自分の結婚式で振袖を着ることもできます。
振袖は未婚女性が着るものですので、新婦にとって自分の結婚式が振袖を着用できる最後の機会になります。小物を豪華な物に変えてみたり、帯の結び方をアレンジしてみたりするとグッと華やかになるため、婚礼衣装として着てみるのもおすすめです。
お正月・初詣
振袖は格式の高い衣裳のため、新年のはじまりの日に着るのにぴったりです。
振袖は厄払いや清めの意味がありますので、とても縁起が良い衣裳です。
初詣で神社へ参拝する際、和装とはとても相性が良く写真映えもします。
振袖に袖を通すだけで気が引き締められ、着ると清々しい気持ちになれるでしょう。
お正月に親戚が自宅に来る場合、振袖姿でお出迎えするときっと喜ばれるに違いありません。親戚みんなで振袖を着ると華やかな雰囲気になり、より一層楽しい時間になるかと思います♪
結納
結納とは、結婚することになった両家が共同で行う婚約の儀式のことで、古くからおこなわれてきた風習です。未婚女性が結婚式前におこなう最後の儀式であり、結婚式までに振袖を着る機会はほとんどありません。格式高い形式の結納は第一礼服である振袖を着るのに大変ふさわしいです。
ただし、結納に振袖を着る場合、両家の服装に注意しなければなりません。
バランスが大切で、両家の母親にも着物を着てもらう必要があるため、あらかじめ相談しておくことが重要です。
パーティー・フォーマルな場
会社のパーティーや授賞式、新年会、祝賀会など、フォーマルな衣裳を着る機会はたくさんあります。洋装のドレスで参加する方が多い印象ですが、パーティーには和装で参加することももちろん可能です。
振袖で参加することで周りから目を引きひときわ上品な印象を与えることができます。特に外国の方がみえるパーティーに振袖で参加すると、振袖姿を見て喜ばれたり、会話のきっかけになったりするかもしれません。
〈まとめ〉
振袖は成人式でしか着ることがないと思われていた方が多かったかと思いますが、成人式以外でも様々な場面で着用できる機会があります。
お気に入りの振袖を一枚購入すれば何回も着ることができますし、購入しない場合でもその都度振袖をレンタルすることで、場面にぴったりな振袖を着ることができます。
成人式以外でも振袖を着たい方は、ぜひ様々な場面で振袖を着てみてくださいね。