黒髪
日本の伝統衣装の振袖には黒髪が似合うというイメージがあるかと思います。
振袖は江戸時代の頃から着られるようになりましたが、その頃のヘアカラーは白髪染めしかなかったため、髪の毛を好きな色に染めて振袖を着るという風習はほとんどありませんでした。また、かつて日本では黒髪は最も美しい女性の象徴とされていました。そのため一昔前までは着物=黒髪が主流でした。
日本人の生まれ持つ黒髪は着物との相性が抜群なので、振袖の華やかさを引き立てる役割を持っています。
また、黒髪とのコントラストで肌が白く綺麗に見える効果があります。
似合う振袖の色
黒、赤、えんじ色、紺色、青色などの濃くはっきりした色が特に似合います。
黒髪は基本的にどんな色とでも相性は良いですが、濃くはっきりした色の方が黒髪の艶が出て見えるので、美しく凛とした印象を出すことができます。
ナチュラルカラー
ブラウン系やベージュ系などの色味は誰でも挑戦しやすい色味です。黒髪よりも重くならず、垢抜けた印象になるので、ナチュラルカラーに染める人の割合は高いです。
可愛らしく柔らかい雰囲気の印象になりたい方はおすすめのカラーです。
似合う振袖の色
赤、ピンク、緑、紺色、青色、くすみカラー、カラシ色、クリーム色、白などの色が特に似合います。
黒髪同様、基本的にどんな色の振袖とでも相性が良いですが、濃い色から淡い色まで幅広く似合います。振袖コーディネートのバランスを気にしすぎず髪の毛を染めることができます。
ブラウン系の髪色には赤味の強い色味と黄味の強い色味があります。
ピンクブラウンやオレンジブラウンなどの赤みが強いカラーは暖色系の振袖がよく似合い、アッシュや緑などが混ざった黄味が強いカラーは寒色系の振袖がよく似合います。
振袖の色と雰囲気を合わせた方が全体の統一感が出るので意識してみるのが良いです。
ハイトーンカラー
成人式だからこそ普段できない派手な髪色に挑戦してみることもおすすめです。
他の人と被りにくく、個性を出すことができるので周りから注目を浴びることができるかもしれません!
社会人になると、会社の就業規則次第で派手な髪色に染めることができなくなってしまいます。
一生に一度しかない成人式で思い切って派手な髪色にしてみてはいかがでしょうか☆
似合う振袖の色
金髪:白、黒、赤、オレンジ、緑など
赤系の髪色:赤、ピンク、白、茶色など
青系の髪色:青、紺色、黒、白、紫など
振袖の色とヘアカラーの系統を合わせると雰囲気がマッチします。
小物(帯揚げや帯締めなど)に入っている色とヘアカラーの系統を合わせてみてもコーディネートが引き締まります。
インナーカラー
全体ではなく内側に、表面と違う色を入れるカラーのことです。
どんな色を入れても派手すぎず、チラッと見えるカラーがおしゃれで可愛いです。
髪の毛をアップにしたヘアアレンジにすると後ろ姿でインナーカラーがはっきりと見えるので普段とのイメージチェンジができます。
ショートヘアで髪の毛にアクセントをつけたいという方にはインナーカラーがおすすめです。髪の毛をアップにできなくても簡単におしゃれなヘアスタイルに仕上がります。
〈まとめ〉
カラーをするときに気をつけないといけないことは、振袖の色味と同じ雰囲気のヘアカラーにしないとバランスが悪く見えてしまうことです。振袖に合った色や、自分のなりたいイメージに合わせてヘアカラーを考えてみることが大切です。
ヘアカラーまでとことんこだわって、後悔のないヘアスタイルにしてくださいね♡
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セミロング・ロングヘアの方
参考:イヴ・ブゴン(2006)『きものの基本』アシェット婦人画報社